赤棒という熨斗をご存知でしょうか?
今回は名称をあまり知られていない「赤い線だけの熨斗」について説明します!なかなか知る機会がないと知らないことだと思うのでまとめてみました。
のしにはいろんな用途によって種類があるけれど
その中でも、赤のしって聞いたことある??
恥ずかしながら・・・、知ったのは最近です。
贈答品を扱う小売店で勤めた時にはじめて知りました・・・
ですが、30代になり、知らないで済まされない年齢になってきてしまいました。
別名「赤棒」ともいわれる、赤い線だけがあるこの熨斗について今回は紹介していきたいと思います。
目次
赤のしとは?
赤のしとは、水引が省略された熨斗のもので、主に粗品や寸志といった、「お祝いごと」では大げさになってしまうようなときに使用します。
別名「赤棒」といい、赤のしといってしまうとすべての赤いのしと捉えられてしまうこともあるため、区分するのであれば赤棒といった方が良いでしょう。
小売店で勤めていたときにはお客様も「赤棒」の存在を知らない方も多く、毎回説明をしていたくらいなので、店員側も知らないかもしれません。そのためお店などで赤棒といっても通じない可能性があります。
用途は?
主な用途は以下の通りです。
・粗品
・寸志
・記念品(会社などでも使用可)
・景品
・ちょっとした贈り物
このように正式な場でないようなカジュアルなときに使用することがメインです。
冠婚葬祭などの正式な場では失礼にあたるので使用しないようにしましょう。
赤棒のよくある例
よくある例をご紹介したいと思います。
・会社のボーリング大会の景品
・ボールペンや鉛筆などの文具の粗品
・子ども会の景品
・ちょっとしたプレゼントのお返し
・学校の皆勤賞
などが挙げられます。このように「ちょっとしたこと」にのしをかけて渡してあげることで受け取った側も気持ちよくいただくことができますよ。
すごく親しいわけではないけれど、熨斗紙なしではちょっとどうかな・・・というシチュエーションで使うことが多いですよ。
私の記憶の中では、小学校の時に鉛筆をなにかの賞でもらった際にこの赤棒ののしの箱にいれてもらった記憶があります。
のしの書き方
なんの用途で、だれから送られてきたのかを書く欄を「表書き」といいます。どんな贈り物なのか?誰が送り主なのか?を明確にするために記入します。
ですが、赤棒の場合、カジュアルに相手に直接渡す場合は特に表書きや名前を記入しなくても問題ありません。誰からのものか明確にするために名前は記入することが多くあります。
そのときのシチュエーションに応じて記入するか選ぶようにするとベターです。
どのくらいの金額のものだと赤棒?
金額自体は300~1,000円程度のものであれば、粗品や景品など、赤棒の熨斗紙で良いと思います。それ以上の金額のものであれば、蝶結びでの熨斗紙を利用することをおすすめします。
少額かつ、カジュアルに、でもなにもないのは忍びない…といったときに使うことがおすすめです。
一つ注意しておきたいことは、お供えなどをいただいたときのお返しには使えないということです。300円程度の少額であっても、仏事のお返しの場合は、「志(こころざし)」の表書きにて仏事用ののしを使用するようにしましょう。
さいごに
赤のしといっても実は「赤棒」が正式名称なんですね。蝶結びほど、仰々しくないようなシチュエーションでの使用をするようにしましょう。
正しいのしを使用して、気遣いできる人になりましょう!