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【御淋見舞い】って何?愛知と岐阜と三重に残っている通夜の習慣とは

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御淋し見舞いってご存知でしょうか。

「御淋し見舞い」「御淋見舞い」「御淋見舞」・・どの書き方をしても正解です。

私自身も、前職で贈答品販売の仕事をするまでは恥ずかしながら知りませんでした。今回は、そんな古くから残る習慣の御淋見舞いについて紹介したいと思います。

御淋見舞い・・なんて読む?

ぱっと見、なんて読むのか分かりづらいですよね。

おさみしみまい」もしくは「おさびしみまい」と読みます。

贈答品販売の仕事をしているときは「おさびしみまい」とおっしゃる方の方が多い印象でした。

」の文字が旧字体であることから古くから残る習慣なことが分かりますね。

愛知県、岐阜県、三重県と静岡西部で伝わる習慣です。

たまに前職の贈答品販売の仕事のときに「通夜見舞いで」と言われることもあったので、他の地域では「通夜見舞い」と言われることが多いと思います。

「御淋見舞い」いつ渡すの?何用のものなの?

御淋見舞いは通夜の際に「故人」へではなく「遺族」へ渡すものです。

遺族が淋しい(寂しい)思いをしないようにという意味を込めて渡します。遺族がみんなで分け合うものなので、おまんじゅうや煎餅、飲み物などが適切です。

具体的には何をもっていったらいいの?

御供とは別で用意するものであるため、小分けでその場で食べやすく(飲みやすく)手間のかからないものを持参することをおすすめします。

🔍 例えば・・

おせんべい

おまんじゅう

小分けのお菓子

小分けのゼリー

小さなペットボトルの飲み物

ティーパックなどの分けやすい飲み物系

これらが一般的です。

 

突然なことで急な用意になると思います。

スーパーマーケットなどのサービスカウンターなどにある贈答品コーナーなどで調達することや、シャトレーゼやもち吉などで購入することをおすすめします。

シャトレーゼ、もち吉どちらも御淋見舞いの熨斗でお願いしたことがありますが、どちらも快く対応してくれました。個包装で数が多いセットものを購入しました。

「蓮なしの熨斗」で頼んだときも対応してもらえました!

葬儀場によっては食べ物の持ち込みが禁止されていたりする場合は、お金を包んで持参することが一般的です。その際は御淋見舞いの金額と同等なくらいの2,000~3,000円程度を包みます。

「御淋見舞い」ののしが必要

近しい親族のみのお通夜の場合には熨斗はなくても良いかと思いますが、そうではない場合は熨斗が必要です。

熨斗紙の上の部分に「御淋見舞」と薄墨(薄い方の墨)で書き、下の部分には名前を記入します。同じ苗字の方が多数いる場合には名前はフルネームにて記入する方がベストです。

MEMO

薄墨で書くのは、“悲しみのあまり墨が薄くなってしまいました”という意味があります。

涙で薄くなってしまった、しっかり黒く書けないほどの悲しみだ、というような意味です。諸説あります。

熨斗紙は結び切りの仏事用熨斗(黒白のものor黄白のもの)を使用します。神道では蓮は用いられないため、蓮の葉がない熨斗を使用します。

仏式の際には蓮が書かれているもので問題ありません。

さいごに

御淋し見舞いは東海地域限定の古くから残る風習のため、難しいところもあると思います。

熨斗紙や持っていくものなど、事前に頭に入れておくだけでもいざというときに慌てずに済みます。失礼のないようにマナーを守って、ご遺族の気持ちに寄り添った振る舞いを心がけていきましょう。